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今週読んだ漫画レビュー(2012/06/25週)

A:大変面白かった(続きを問答無用で買うレベル)
ちはやふる[17](ヒロインのスーパー乙女タイム。「私は…かるたが好きで…あらたが好きなんだ…」を読んだこの瞬間、ヒロインの恋心覚醒に喜んだり共感した人間は、全国に一体何人いただろう。きっとみんな思ったはず。た、太一…(;ω;) と。せ、つ、ねぇ…。超イケメン、頭の良さは抜群、真面目で、天才型のヒロインと肩を並べるために凄まじい努力をしてて、凡人だからこそ天才に勝つための戦略と覚悟をしっかりと持ってて、子供の頃からずっとヒロインが好きで、ずっと傍にいて、他の女には目もくれずヒロインを支えてみんなを支えて…で、この仕打ち。 やばい、喪男で人の幸せを妬んで暮らしてるこの私ですら、イケメンざまあwwwwとか、微塵も思えない。誰か太一に救いの手を差し伸べてやれないのだろうか。超絶美人の巨乳ちゃんライバルとか出て、即効でくっついて幸せなったりしないのだろうか。あんまりや…あんまりやで……)
乙嫁語り[4](相変わらず文句のつけようのない出来。絵のクオリティも話のクオリティも素晴らしい。話の中に、絵の中に、文化や人々の生活への説得力があるのがすごい。何気に好きなのは医者である青年が爺さんの脱臼を直す場面。医者に対する周りの反応や感謝もいいんですが、純粋に「直ったーーー!」と言いながら肩をぐるんぐるん回して走り回る爺さんの姿が素敵。味のあるいいキャラを描くよなぁほんと)
宇宙大帝ギンガサンダーの冒険(水上悟志の短編集。アンソロなんかに載ってた短編も収録されているので、お部屋のアンソロはサヨナラ予定。色々試してみたけど結局自分の殻を敗れなかった、とある通り、少しいつもと違う感はありつつも「この人の作品だなぁ」と思わせる内容でした。私のようなファンにとって、それは紛れもなくご褒美で、シリアスを描こうが熱血展開を描こうが、私の大好きな部分が少しもブレてないのが素晴らしいです。特にこの題名ともなっている、幾つもの星を飲み込んでその数百億の人間の魂を取り込んだ魔神:宇宙大帝ギンガサンダーの最後が、異界の地で祖先の名誉を回復するために奮闘する少年のために、枯れた土地を潤す肥料となって死ぬというこの展開は、もう痺れるほどこの人らしい話の作り方で改めて惚れ直しました。自分の都合で呼び出した魔神が、祖先の名誉を回復するという自分の願いのために死んで肥料になると決めた時、少年はどんな気持ちだったのか。誰よりも強くなれという命令を受けて人を、星を滅ぼし続けた魔神と、その魔神に理不尽に殺戮された数百億の魂が「これが一番しっくりくる」と言って優しく少年の頭を撫でた時、どんな気持ちだったのか。変わり果てた魔神の姿に涙しながら土地に肥料を撒き続けた少年が最後に青年の姿となり、地平線まで続く花畑を前に思い切り高笑いをする…この話の一コマ一コマに物語が詰まってていて、想像するだけで涙が出そうになります。読み終わった後の充足感が最高です)
宇宙兄弟[18](よしよし、モーニングを立ち読みする際に、意図的に読まないようにしてただけあって、読むのが楽しいなぁ。まとまりがなくて我の強いメンバーを、実績と貫禄でまとめるリーダーが素敵。あと、一番好きなシーンはシャロン博士と室長の会話。「心の片隅に」っていうこの小さな約束が、子供の頃の他愛無い約束で宇宙を目指した彼らにとって、どれほど大切かがわかるこの間と表情の描き方が大変素敵。18巻やって全く長すぎだのダレてきただの感じさせない、この話の面白さは素晴らしい。何より、この話には素晴らしいラストを期待させるだけの布石が散りばめられている。きっと、ムッタが月に行くというその瞬間に、二人で宇宙に行こうと約束した弟がいて、ブライアンと兄弟を重ね合わせて無事を祈る人が大勢いて、同じ同期の仲間達が、宇宙飛行士になれなかった友人達が、ジェット機の操縦を教えた老教官が、信頼すると約束を交わしたパラシュート技師が、たぶんその頃にはいないだろう幼い頃に約束を交わした天文学者の遺影が、笑顔で空を見上げて彼を送り出す、そんな絵を想像するだけで泣けてくる)

B:面白かった(続きを買うレベル)
ひめはじけ[1](雑誌で立ち読みしてる時はそこまで面白くもなかったのだが…単行本でまとめ読みするとなんだか面白いワ…友達の家でサンドバッグを見つけて、思わずはしゃぎまくってる姿とかツボ。ただ、人気が思わしくないのか、最後の方で露骨なてこ入れが入ってる。学校に通うのはいいとして、この恋人候補と思われるキャラは…いるのかどうか。割と好きなのでがんばってほしい)
おおきく振りかぶって[19](武蔵野の試合終了。危なかった、あと1冊分主人公とそのチームメイトそっちのけで、甲子園予選のまったく別チームの男の試合をやられてたら、正直売り払うレベルだった。面白いけど長すぎる。でも面白い。困った)
夏の前日[3](やっちゃった…ついにやっちゃったよ…前からハッピーエンドの臭いがしない予感がしてたけど、とうとうやっちゃったよ…気になる女の子に対する興味や好意を、絵の対象としてうんぬん…と、そこそこ説得力のある描写で見せてたと思ったら、親友の彼女として紹介されたらトイレでガン泣き。アチャー…)

C:いまいち(続きを買うのを悩むレベル)
メイプルさんの紅茶時間[1](軍人で日曜大工が趣味の主人公。ある町で戦災復興支援中。自分達の任期も後半年。このまま平穏に暮らせればいいなぁという時期に、廃墟に捨てられた美しい自動人形を見つけます。それは、極秘任務で「危険物につき、見つけ次第拘束・報告しろ」と言われていた自動人形でした。でも、笑顔が儚げなので、報告は後でいいや。 で、その張り付いた笑顔の裏で、人々の心無い仕草に傷ついてるように見えるので、喫茶店を開きました! というお話。え、えっと…おまえは、何を、言ってるんだ。 …こんな具合に、絵柄も話の雰囲気も悪くないけど、何かこう色々と設定がおかしい。あと半年で土地を去る余所者の主人公が喫茶店? あれ、軍人は続けるのに喫茶店も経営? このお店はジョパンニが一晩でやってくれたの? 戦争から6年しか経ってない町の復興支援作業をやる主人公が、肉親を殺されて傷ついた人達の前で、兵器として利用された機械人形で喫茶店? 火をかけられないかそれ。 で、地域住民一人の命を救ったら、他の住民が雲霞の如く群がってくる。大丈夫かこいつら。そもそも、極秘任務を途中放棄したのがばれたら消されないか主人公。 …というわけで、それなりに読めるけど、たった一話分で凄まじい?が沸いてきてどうしよう状態)
修羅の門 第弐門[6](安定。安心。一駅分で読める読み…やすさ…。お手軽お手軽)
修羅の門異伝 ふでかげ[3](安定。安心。一駅分で読める読み…やs(ry お手軽お手軽…はいいが、サッカー漫画で見せ所がスーパーチート性能オンリーなのは、格闘漫画と違ってもやっとするものがある)
げんしけん 二代目の参[12](紙面に埋まるBL色が辛くなってきたなぁ…個人的に好きなスーもあまり動いてないし。斑目はどうなるのかだけが異様に気になる)

D:つまらない(ブックオフに売却)
by udongein | 2012-07-01 23:59 | 週間簡易漫画レビュー


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