通勤時の話ですが


 今朝の話。
 いつもの如く、満員電車に乗って出勤してたんですよ。
 しかし今朝は前後左右、全てが女性という、てんびん座のあなた! 今日はラッキーデーよ☆みたいな状況でした。
 いやーいいね、けだるい朝の一服の清涼剤とでも申しましょうか。これがファイヤーエムブレムなら次のターンで死亡だなとか、夏なのに春っぽくなってました。頭とか。脳とか。
 そんな時、私の右前辺りにおっさんがきました。
 このペガサス三姉妹に囲まれてるが如き状況で、右前方向からやってきたリフなんぞどうでもいいんですが……やっこさんがポケットから文庫本を取り出すと、事態は急変。
 本好きのサガでしょうか、何気なく目を向けたと思うともう目が文章を追ってる。こうなるとこの取り巻きの女どもが邪魔でしかたがない。
 あーちょっと頭のけてくれんかな、こいつ――とか、さっきまで顔固定キャラだったのが、今や雑魚モンスター扱いに。
 しかも、その本がちょっと読んだだけで面白い。
 食い入るように読んでたら、異変を察知した隣りの女が、距離を取りました。ちょっと大事な何かが失われてる気もしますが、結果オーライ
 …私としては最後まで読ましていただきたかったんですが、おっさん次の駅のアナウンスが入った瞬間に、本を閉じてしまいました。
 た、頼む、題名だけでも(必死
 怨念が通じたんでしょうか。おっさん、本を持ってた指をずらして、背表紙を見せてくれました。
 無言のまま頭を下げて、題名をメモる私。
 気配りのできたおっさんに感謝しつつ、昼休みに早速本屋で買ってきました。ありがとう、おっさん。あんたハーディンに格上げだ(ぉ
 途中まで読んでなかった状態で、一度エンディングとか想像してましたが、それとはぜんぜん違う結末だったので、違う意味でも楽しめました。



 ちなみに、題名は「ZOO 1」で、著者は乙一です。私がおっさんの後ろから盗み見してたのは、その中の短編のひとつ、『SO・far そ・ふぁー』です。
 まず思ったのは、文章が読みやすい。次に、展開の仕方が実に上手い。
 そして、幻想とリアルを巧みに使い分けた、実に意外性のある話でした。
 必ず二度目を読み返してしまう、こういうストーリー大好きです。
 乙一、集めてみようかな。
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by udongein | 2006-07-07 00:29 | 日常


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