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話下手の対処法(その2)


 あいあーい、コンバンワー。
 熱出して会社休んじまった私です。これで何度目じゃろう。
 真面目にスポーツクラブにでも通おうかと思う今日この頃。



 さて、今日は「趣味の話題だけをすれば個性だと思っている」について、語りたいと思います。
 その前に、昨日の話のひとつ「否定されると、誰でも腹が立つ」と、今日の項目を語る上で大切なことを語りたいと思います。
 それは、「頭のいい奴とは話したくない」ということです。
 また例を挙げる形になりますが、夏川りみさんは息子さんを育児において、歌を歌う時は音階を絶対に外させないよう育てたそうです。

「♪あーおいとーりーこーとーりー」(音外れ)
「ダメよ直太郎ちゃん、そこは『♪こーとーりー』でしょ?」
「♪あーおいとーりーこーとーりー」
「はい、よくできました」

 と、こんな感じです。全然説明になってないが、脳内で補完してくれぃ。 
 歌手ならではの、微笑ましい英才教育。優しい家庭が想像できるいいエピソードだと思うんですが……これを誰にでもやっちゃう人がいます。
 カラオケ行って歌い終わった時に、これと同じことをやられてごらんなさい。さもお手本を見せてあげると言うように、同じ曲を完璧な音程で歌われてごらんなさい。
 もう、その人の前じゃ鼻歌も歌えません。





 …さて、昨日の続きになりますが、『否定されるのは不愉快なこと』です。
 頭のいい人っていうのは、自分の知らないものをたくさん持ってる。
「サッカー中に、ボールを手で持って走った人がいて、それがラグビーの起源なんだって」
 と言われた時に、妙な論理武装した秀才くんは
「いや、それ違うよ」
 と一言でスパーン。そこから解説に入る不親切さを見せてくれます。
 ここで
「ああ、それ都市伝説らしいよ。トリビアでやってた」
 くらいに言うと、当たりがやわらかくなります。友達と会話するならともかく、ちょっと狙ってる女の子相手には、これくらいの気遣いが必要です。
 そして、この会話にはもうひとつのポイントがあります。
 それは「相手のレベルに会話を合わせる」ということです。嫌な言い方ですけど。
 秀才・オタク・自己中の3つが揃うと、これが中々できません。自分に合わせてくれと訴えることはあっても、自分で合わせようとしない。甘えてますねぇ。
 大衆受けしそうな知識を、さり気なく仕入れておく。知らないなら知らないで、それをきっかけに会話をする。
「ごめん、トリビアって何?」という一言だけで、無限に会話が広がるのに、「ああ、俺テレビ見ないからわからない」と叩き切ると、会話がそこで終わってしまいます。



 …というところで、ここまでのポイントを整理。
・真っ向から否定されると、いい気分にはなれない。
・頭のよさを訴えるような話し方をされると、自分の会話そのものを否定されるようで、及び腰になる。
・相手のレベルに合わせるということは、相手の話をよく聞こうとすること。それをしないのは、ただの甘え。


 こんなところでしょうか。一部、言ってないことが混じってるが。
 そして、今回の話題に入ります。


・趣味の話題だけをすれば個性だと思っている

 さて、これを解説するにあたり、キン肉マンの話をさせていただきます。
 私、キン肉マンが好きです。王位争奪戦とか、真面目に読んでました。阿修羅バスターに憧れました。ラーメンマンが使ったピラミッドパワーを、大学に入るまで信じてました。
 …そんな私ですが、アニメを少々とコミックスの最終巻を読んだだけの、にわかファンだったりします。
 でも、健全に育ってきた一般人の皆さんとは、これくらいで十分会話できたりするんですよ。
 ウォーズマンがバッファローマンに対抗するためにベアクローを2個装着して、助走を倍にして、回転数を倍にして、これで互角だヒャッホーみたいな会話で、十分なんです。ちょっと詳しいやつがそれを補正してくれれば、それでまた会話が弾むんです。
 そこを細かく細かくつっこむのが、オタクなんです。
 悪魔超人編の、コミックス何巻辺りで、負傷したキン肉マンに変わってウォーズマンが戦うことになり、自慢のパロスペシャルも1000万パワーを持つバッファローマンに力でねじ伏せられ、しかしウォーズマンは諦めずにベアクローを2つ付けて100×2の200万パワー、いつもの2倍の高さのジャンプで200×2の400万パワー、そしていつもの3倍の回転で400×3の1200万パワーで、バッファローマンを超えるはずだ!
 はい、読み飛ばさずに最後まで楽しく読めた人、いますか?
 誰も求めてないんですよ。そこまで求めてる人、ごく少数なんですよ。
 ハリケーンミキサー食らってゲエー! って言っとけば笑いが取れるのに、何で延々解説されにゃいかんのかと。
 ここで、最初の話につながるわけですよ。
「違うよ、助走を倍にするんじゃなくて、ジャンプの高さを倍にするんだよ。あと、回転は2倍じゃなくて3倍ね。2倍だと800万パワーで、1000万パワーのバッファローマンを超えないだろ?」
 はい、ここでみんなドン引き。
 ヘタなことを言えば、否定される。ヘタなことを言えば、詳しく解説が入る。面白くない話の典型です。
 …というわけで、今日のテーマ「趣味の話題だけをすれば個性だと思っている」は、途中で別のお話に変わった気もしますが、要するにこういうことです。

・一般人の会話レベル(テレビ:10 アニメ(少年時代):10 日常:20 恋人:10)
・オタクの会話レベル(テレビ(アニメ):20 アニメ(現在進行形):100 日常:5 恋人:0)

 ここでまた最初の話に戻りますが、つまり会話のレベルを合わしてないんですよ。 
 オタクの人々にとっては「趣味の話題だけするのは当たり前だし、俺はそんな趣味の友達とだけ付き合えばいい」と思うことでしょう。
 いや、まったくその通り。趣味の合うやつとだけ喋ってれば、日常生活は潤います。
 でも、同じ趣味のやつと一緒にいても一人ぼっちな人、いませんか? それが話下手の人です。
 テレビの話題も、恋愛の話題も、できなくても構わないんです。構わないんですけど、アニメの話題を10まで下げる努力をしないといけない。詳しいところを見せるにしても、最大出力を20くらいにして、小出しにしないといけない。
 本当のキン肉マンファンを見つけたいがために、出力を大きくするのは構いません。でも、相手がどこまでのファンなのか、見切るのが大事です。
 相手の反応も確かめずに、自分の知ってることだけ得意げに話して、テレビの話題になると石のように押し黙る。
 これが「あいつ、アニメの話だけ食いつきがいいよな」という人間と、「あいつアニメの話しかしないんだよな」という人間の違いです。




 はい、長くなってしまいましたが、今回の話はおしまいです。
 何気に3時間以上かけてるので、途中から話がそれてたり、足りない部分があるかもしれません。その辺りは、コメントででもつっこんでくれると助かります。
 それでは。
by udongein | 2006-08-25 01:51 | 戯れ言


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