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ウルティマ4(ポニーキャニオン)


 有名なウルティマでございます。プレイしたのはファミコン版。
 主人公は最初に10個程度の質問に答える事で決定。目的は8つある『徳』を極め、アバタールと呼ばれる賢者になる事。
 徳は優しさ、献身、公平、清らかさ、勇敢さ、名誉、誠実さ、謙虚さの8つ。それぞれ悪行を行わなければ時間と共に増え、神殿で瞑想して徳を極める事ができます。
 逆に、弱い者苛めや詐欺などをやると、瞬く間に徳が0になってしまいます。





 非常に語るべきことの多いこのゲーム、まず全ての人間に喧嘩を売る事ができます。衛兵、吟遊詩人、貴族や神官はもちろん、乞食や王様にまで喧嘩をふっかけられるのは驚きでした。ちなみに王様は壮絶な強さを誇ります。
 乞食に金を恵んでやらないと優しさの徳などが増えず、敵から一度でも逃げると勇敢さの徳が消滅、町の人との会話にも罠があり、油断できません。しかもマップで止まってても敵が出る。
 時々盲目の商売人がいたりするのですが、どれだけ買っても1GでOKだったりします。それをやるとほとんどの徳が消えますが、最初から徳のない時期にやると経費節約できて素敵(ぉ
 魔法はほとんどのキャラが使えるのですが、魔法を使うのにMPと同時に薬草が必要。それがある街でしか売ってない稀少品とかだと、迂闊に使えない場合もあります。
 他にも、月の満ち欠けによって出現時間と排出場所が変わる魔法の門「ムーンゲート」や、徳を極めるのとは別に極めるべき3つの原理、神殿に立ち入るための8つのルーンと、原理の神殿に立ち入るための8つの石があったり、とやるべき事は多く、果てしなく……
 ダンジョンにしても隠し通路や罠の類があり、奥の深さは尋常ではありません。

 更に更に、8つの徳を極めた瞬間、試練の場所を教えられ、ダンジョンに突貫します。一人で。
 ラスボスがいなかったのがせめてもの救いでした。

 クリアまでにかかる手間は途方もないです。敵は強い。金は貯まらない。ダンジョンは見にくい。マップは広い。重要アイテムは恐ろしい場所に隠されている。
 それでもクソゲーと言えないのは、やっぱりどこかで楽しめたんだと思います。
 神殿で瞑想して「徳を極めた」と言われれば喜び、ダンジョンの奥深くに神殿を見つければ必死で道順をメモする。貧弱装備でも、クリアはできますしね。
 移動手段の面白さも中々で、船は海賊を退治して奪いますが、航海中にも海賊に襲われたりします。
 気球はあるダンジョンの出口にあるのですが、風任せです。風を操る魔法もありますが、それが割と薬草が多めに必要だったりして、少し使いづらいですね。
 アイテムや魔法の効果を全て把握できたら、もっと楽しいゲームになることは間違いありません。


 ウィザドリー世代の人なら普通に楽しめるでしょう。ままならないだけで「クソゲーだ」と叫ぶお子様には究極的に不向きです。たけしの挑戦状でもクリアして出直してくださいw
by udongein | 2004-10-18 02:06 | レビュー


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