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更に昨日の続き。


 何食わぬ顔で更新。



 その後、物色する場所を戸棚から押し入れに移行。
 出てきたのは、小中学校の文集とアルバム。
 冷や汗の出る私。

 少し触れたことがあるかもしれませんが、小中学校の私は情緒不安定と言うか、なんというか……とりあえずトラウマなのです。
 色々思い出すものもありましたが、話題は終始穏やかでした。





「これ、中学の修学旅行のやつやな」
「福井が一人だけ勝手に動いて、集合時間に遅れたやつな」
「あれはディズニーランドで、ゲーセンに3時間以上おった俺らも悪いけどな」
「ククク……TTの卒業文集見てみ」
「うわ、「一人勝手に動いて集合時間に遅れた馬鹿がいた」って……最後の最後まで恨み言書かんでも

「えっと……こいつ名前なんやったっけ?」
「え……ボンチ」
それあだ名やがな
「じゃあおまえ言うてみい」
「え……ボンチ
あかんやないか

「この女、誰?」
「アホかおまえ、自分の付き合った女忘れたんか!?
「え、もしかしてこれがあいつ!?」
さいてー……
「いや、ほら、ちょっと見てわからんかっただけで、な?」
さいってー……

「テニス部の集合写真あるで」
「テニス部か……コートの隅に落とし穴掘ったりしとったのぉ
「ラケットと新聞紙で作った、脛まで落ちる優れものやった」
「後で顧問の先生に呼ばれて埋めとったな、おまえとN」
「懐かしいなぁ、手首縦に切った痕のあるあの先生」
リストカッターは生き残ったら笑い者っていう見本みたいな男やったのぉ」

 と、様々な笑いの種が用意されていたのですが……悲しかったのは、中1の時の文集。
「おい、おまえ……中1でよお、こんな文章書けるな……」
「うわぁ……こらショックやわ……」
 その文集、何がショックって……現在の私の文章と大差ないのだ。
 稚拙な面はあるものの、それ以外はほとんど変わらない。
 これは……私の文章は中学レベルということか?

 ショック。

 と、ショックを受けたところで文集も読み切り、時間もちょうどいいことから、家に帰ることにしました。
 しかし、去り際に呼び止める声。
「なあZ……このマスターキートンとモンスターとドラゴンヘッド、持ってくか?」
 そう言って指刺すのは、戸棚に置いてある漫画の名前。
「……ええんか?」
「おお、持ってけ。そろそろ処分しようと思ってたし」
「うわ、メチャメチャ嬉しいわ……!」
「そーのーかーわーりー……」
「……なんや?」
「そこの題名のないビデオテープも引きとって

 商 談 成 立 。

「どうせやったら……中学校の自転車置き場にでも置いてきてくれるか?」
 と、罰ゲームみたいなことを言い出すO。
 仕方なく家に帰った後テープについた指紋を拭き取り、両親が寝静まった頃を見計らって外出。
 服装は黒のコート、黒い手袋、黒のズボン。そして家にあったマスクとサングラス。

 ……これはいつ職務質問されてもおかしくない格好じゃないか。

 国家の犬に見つからないことを祈りつつ、隠密行動を開始。
 幸いにも雨が降り始めたので、翌朝には足跡も消えるだろう。
 だが、ここで問題なのは置き場所だ。
 雨が降っているから、野ざらしではテープがダメになってしまう恐れがある。
 かと言ってOの言ったように、自転車置き場や正面玄関の前に置いてしまっては、思春期の少年達がお宝をゲットする前に、大人の隠蔽工作が施されるかもしれない。
 ……考えた末、部室長屋の男子トイレに配置。
 これなら早朝教師の目に止まらず、オス度の高い体育会系男子の手に渡る可能性が高い。
 ちなみに一個は空ケースだったため、入れるとデッキを壊すテープを混入。
 皆で仲良く分けてくれることを祈りつつ、足早に家に帰ったのであった。
by udongein | 2004-04-08 16:05 | 地元


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