母は料理が上手であった。 主婦業をこなしていれば嫌でもそうなるのだとしても、当たり前のように食べていた当時はわからなかったが、自炊するようになった今では母の料理が実に優れていた事がわかったものである。 私には用途すらわからぬ包丁が5.6本、刺身包丁が3本、普通に使う包丁が3本あり、これの手入れも怠らなかった。休日には母が研ぎ石で包丁を研いでいるのを見たりしたものである。 父もまた、料理が上手であった。 今は職を辞しているが、父は刺身職人であった。河豚の免許も持っている。市場への人脈も未だ生きており、私が帰郷するとよくその腕を振るってくれる。 休日、母がたまに昼食の用意を忘れる事があった。 そんな時、父は微笑をたたえながら「よし、俺が作ったるか」と言って、包丁を握る。 昼間から刺身が出るほど裕福でもないので、大抵はラーメンやチャーハンになる。我が家には『父しか使わない道具』というものがままあり、それは台所でも例外ではなかった。中華鍋に巨大な鉄のおたまでチャーハンを作る姿、巨大な鍋に麺の量をはるかに超える野菜をぶちこむ姿は、素直に憧れたものである。面倒が嫌いな私が自炊するのも、この影響が強い。 しかし、彼らの野菜好きは私には影響されなかった。肉が好きな私の料理は『ジャンクフード』と言った風情で、どうにも栄養面で偏りが強い。 今日も肉一枚焼いて米を食っていると、ふと父の巨大野菜ラーメンを思い出すのだ。自分の未熟さを知る時である。 いずれこの食生活も改善せねばならない。 #
by udongein
| 2003-10-12 22:23
| 食事
目覚めた時からその傾向があった。起き上がった時、バランスを崩して倒れたのだ。 衣服の着用の状態から、バランスがとれなかったのかと思ったが、着替えの時にもう一度倒れてしまった。 気のせいと言えばそれまでの軽い症状だったが、大事をとってバイトを休んだ。さらば日給(吐血) 物事には何事も前兆がある。 それが目に見えるかどうかはまちまちだが、自重して無理を避ける事は大事である。人間の身体は意外なほど脆い。 今回体調を崩した原因を考えてみる。 #
by udongein
| 2003-10-11 22:24
| 日常
登場人物は私とある女性、場面は故郷。 彼女は私を、ある手順に基づいて礼を尽くした葬り方をする事で私の魂を昇華させ、その魂を糧にして亡骸に神を降ろし、支配しようとしたのである。 私は彼女の目的を知っていたため逃走したのだが追いつかれ、悪しき方の犠牲になるくらいなら、と川に飛びこんだのである。 川遊びをやった人なら知っていると思うが、息を吸いこんでから潜ると、人は思いのほか簡単に浮きあがってしまう。だから私は飛びこみながら息を吐き続け、その身体は深く深く故郷の清水に沈んでいき…… ふと気がついてみると、自分は川底にいた。水底の冷たい石の感覚、自分の身体がぶつかって「ゴトッ」っと音を立てる。身体が弛緩して動かないところを見ると、もう数瞬の後に死ねる事がわかる。苦しまずに死ねてよかった、と思った。 …と、次に気がつけば自分の身体が浮いている事がわかった。 自分を担ぎあげ、泳いでいる人物がいるのだ。 それは、自分を殺そうとした女性だった。 私は思い出す。幼少の頃、ままごとをして遊んだ記憶。幼いながらも真剣だったプロポーズ。 時が経ち、自分と彼女は敵同士になってしまったけれど、それでも私は彼女を愛していたし、彼女が自分を愛してくれているのも知っていた。 だから彼女はきっとこうする、とどこかでわかっていた。 彼女は重い私の身体を支えながら少しずつ昇っていき、しかしその腕の動きが衰え、ついに沈み始め…… そして、私は彼女をそっと抱き締めた。 頭を抱え、腰に手を回し。戦乱の中で別たれた自分達の運命すらも、今ここで二人共に死ねるなら、と幸せさえ感じながら身体の力を抜いた。 そこで目が覚めた。 身体は指1本動かせないほど重く、身体の力が全て抜け切った自分はこうも重いのか、と関心したほどだった。もしかしたら、夢と共に呼吸も止まっていたのかもしれない。 珍奇な夢であったので、ここに記録しておこうと思う。 中々ロマンチックな夢ではなかろうか。 #
by udongein
| 2003-10-10 22:26
| 日常
原因は根気のなさと、部屋の汚さと、今までおざなりにしていた様々なもののツケである。 今までおざなりにしていたものの中で一番酷いのは、衣類である。使わない冬物を畳まずに押し入れに詰めこんでいたため、恐ろしい様相を呈している。半年ぶりに発見したズボンとかな(爆) それが一段落ついた今、取りかかっているのは本の整理である。「Zの家は本を整理すれば床が見える」と言われた事もあり、これを片付けるのは中々骨が折れる。 私のダメなところは、やる前から結果を想定してしまう事である。 具体的な例をあげると「本棚に本を入れたいけれど、今本棚に収まっているものを全て降ろしても全部入るかわからない」というような事を考え、やる気をなくしてしまう場合があるのだ。 「考える前に行動しろ」というのは、こういう事を言う。その意味は「後先考えずにやってもなんとかなる」ではなく、「結果の出ていないものに怖気づくな」である。 特に理論的思考をしたがるような人間は、この状態に陥り易い。「明日はバイトがある」から「明日の労働後」を想像し、今から疲れるのである。はっきり言って、愚かしい。 自称論理派は、行動する前に考え過ぎる癖を直し、行動しながら考えるような癖をつけることをオススメする。 そんなわけで、部屋の片付けが終わったら掃除機をかけて、洗い物だ。 頑張ろう。 #
by udongein
| 2003-10-09 22:27
| 日常
彼は日記、レビューページが毎日更新されてないではないか、と言うのだ。 誤算であった_| ̄|○ 私としてはこの場所、トップページの下の方で毎日ゴチャゴチャと呟くのが更新のつもりだった。 コンテンツに関しては所詮過去ログ倉庫であり、「毎日読んでる人は見ないだろう」と数日置きの更新しかしていなかった。 しかし、冷静に考えればこのページを毎日見ている人の方が珍しいのである。過去ログの更新を怠ったのは、まずかった。 が、話してみると更に驚愕の事実が判明した。この場所は見てないと言うのだ。 大誤算…_| ̄|○ よって、今日を限りにトップページでの更新をやめる事にした。私が面倒がっていた理由が「同じ内容を2つ以上アップする事」だったのだから、これが一番良いと思う。 気付かなかった方々、申し訳ない。一応毎日アップしていたのだ('A`) 今後注意する。 #
by udongein
| 2003-10-08 22:27
| 日常
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