せっかくなので、前から要望のあった画像をつけてみました。 それだけなのも何なので、アフィリエイトに挑戦。 ぶっちゃけ、画像が欲しいけどそれだけ抜粋したら色々問題になりそうで、いっそアフィリエイトのが安全じゃね? って結論になっただけという。 がっついて宣伝したりはしませんが、読んでて感動したものは猛プッシュするので、読むなり借りるなり買うなりしてください。 そんな2人のMyホーム(4) (アクションコミックス) 樹 るう 双葉社 2011-09-12 早くに妻を亡くして娘の存在が生きがいの天才彫刻家である父と、その父を支えて家事全般と秘書業を一手に引き換える大和撫子な娘の話の最終巻。 素晴らしいの一言に尽きます。涙が出るぐらい感動しました。 父と娘の二人で幸せに、いつまでも変わりなく、時間を止めるかのように静かに暮らしていた生活の中で、十数年ぶりに現れた幼馴染の男が、ついに娘と恋仲に。 荒れ狂う父親と、二十代にして初めて反抗期を迎えた娘との応酬の中で、娘が幸せになることだけを願っていた自分がいまや、娘が幸せになろうとする最大の障害になっていることに気づいた時の苦悩。 妻が死んでからひっそりと時間が止まったかのように生きてきた二人。新しい幸せを見つけて動き出そうとしている娘の障害が、変化なんぞ要らない死ぬまで娘を守るんだと時間が止まったまま叫んでいる自分であることに気づいた父は、筆を折ってしまいます。 そして、そんな中でも「お父さんの幸せが私の幸せなんですから」と言ってくれた娘のために自分を振り返った末に、死ぬまで苦労させて何もしてやれなかった妻への想いを昇華させて時間を動かすための手段――それは彫刻を彫ることでした。 もうこの流れに号泣ですよ。 悲しみに明け暮れてほとんど思い出すことすらしようとしなかった妻へ不貞を詫び、死んでしまったおまえにどうしてやったら報いることができるんだと考えた末に思い出した幸せの記憶が、再び父に筆をとらせた瞬間の感動は鳥肌ものでした。 この作品通して言えることは、ギャグ漫画らしい簡略の表現で、天才の芸術を見事に表現していること。最終巻の最後に作られた彫刻の表現も想像力をかき立てる素晴らしいものでした。 不満らしい不満もなく、長すぎず短すぎず、高いクオリティを保ちながら、最後に最高のしめを見せてくれたこの作品。 買って本当によかったです。 長くなったので続きはmoreに。 ・特に面白かったもの アイアムアヒーロー 7 (ビッグコミックス) 花沢 健吾 小学館 2011-09-30 この場面がすげー面白かったー! とかはないけど、相変わらず一話一話の雰囲気、人間の表情みたいなのが面白い。 得体の知れない生物がうろついてる暗闇の恐怖とか、その場面に出くわしてる普通の人間が感じる気持ち悪さとかが物凄くよく絵に出てて、目が離せない話です。 特に何が面白いって、この主人公がとてもじゃないけど助かるようには思えないような一般人というか、それ以下というか…みたいなキャラなので、いつどこでどうやって死んでもおかしくないのが見所だと思うんですよ。 実際こう、この主人公が人々を先導して化け物を蹴散らすでなし、行動を共にする女を元気付けるでなし。 そういう奴が運と誰かの犠牲と、普通の人が頑張って出せそうなぐらいの行動力で助かっちゃってるのが面白い。 ヒナまつり 1 (ビームコミックス) 大武 政夫 エンターブレイン 2011-07-15 表紙だけ見て寒い感じの微妙なギャグ漫画かなーと思っちゃってたですが、意外なことに面白かったです。 どこからか現れ、部屋にちゃっかり居座った超能力少女に対して、迷惑そうにしつつも世話を焼いてる主人公がいい感じです。 話が進むにつれて主人公の振り回されっぷりがどんどんエスカレートしていきますが、その都度関係がよくなっていくのがまた面白いところ。 ちはやふる(14) (Be・Loveコミックス) 末次 由紀 講談社 2011-09-13 全国大会準決勝終了。机くんまじかっこいいっす。 かるたという雅やかなイメージとは裏腹に、ノリは完全に体育会系。対戦相手のデータを取るために、今まで1年間必死で練習してきたにも関わらず後輩に予選のメンバーを譲る机くんの頑張りとか、強豪であるために日々運動部と変わらない量のランニングをこなす相手チームとか、これ野球部に置き換えても通用するよなみたいなノリが好きです。 またこう、屋内スポーツならではの高度な頭脳的駆け引きや練習があるのも面白さのひとつ。 少女漫画としては恋愛要素が足りずに物足りない部分もあるのかもしれませんが、おっさんとしてはそこが逆に読みやすく助かってます。 天体戦士サンレッド(13) (ヤングガンガンコミックス) くぼた まこと スクウェア・エニックス 2011-09-24 安定したクオリティ。作者の描こうとするものと、読者が読みたいものがブレてないので、毎回安定して読めてます。 この巻でも改めてサンレッドの人をおちょくる能力の高さに爆笑。呪いの太鼓に合いの手入れるとか、嫌がらせスキル高すぎだろう(笑) あと、連載始まって初の、サンレッドが戦闘服を着て戦うシーンがあるので必見。 宇宙兄弟(15) (モーニングKC) 小山 宙哉 講談社 2011-09-23 日々人が障害のリハビリにロシアを訪れる話。 この漫画のいいところは、おっさんがかっこいいところ。日々人が落ち込んでいるところに、どっしりと諭すようなおっさんのフォロー。ロシアの英雄かっこいいです。 全体としては、日々人の状況が悪くなっているところなので、盛り上がりが少ないですが、それは必要悪なので仕方のないところ。 クオリティの高さは相変わらずなので、次爆発するのがいつになるか楽しみです。 路地恋花(3) (アフタヌーンKC) 麻生 みこと 講談社 2011-09-07 京都のある路地の一角に、職人だけが入居を許される長屋あるというお話。 3巻まで読んで一番好きだったエピソードは、贈呈用のブーケをオーダーメイドで作る男の話でしょうか。 長い間不倫関係にあった上司が結婚するので花を贈りたいという女性の、何時間も時間をかけて話を聞いて、その人の趣味や好み、どんな関係だったか、どれほどその人が好きだったか、そんな気持ちを、涙を全て吸い取ったような花を作ってくれたんです っていう語りが大変センスが良くて、お気に入りです。 3巻でも、ずっと昔から専属で髪を弄り続けてきた女性が、結婚式当日に髪を切りにくる話など、落ち着いていて、それでいて切ないエピソードが描かれていて楽しめました。 人気がけっこうあるみたいでまだ続くらしく、今後も楽しみに読んでいきたい一冊です。 ケモノキングダムZOO(1) (KCx ARIA) もち 講談社 2011-09-07 上野動物園の動物を擬人化した話。 擬人化ねーハイハイと思うかもしれませんが、大変面白いギャグ漫画でした。主にボケる人々(動物)とツッコミを入れるライオンの会話で進行しますので、そういう掛け合いが好きな方は特にオススメです。 表紙はパンダですが、今のところメインとなるキャラは西の参謀:カンガルーと、いじられキャラのオオワシです。オオワシかわいいよオオワシ。男か女か未だにはっきりしないけど。 あと、擬人化部分も割と面白いと思わせる設定が色々あって、シロフクロウは足首まで覆うズボン(毛)の衣装だったり、上野動物園のオオワシは羽を怪我していて飛べないことから作中でもオオワシは空が飛べなかったり、やたら紹介文に「大陸からやってきた!」と宣伝されてるライオンは「いつまで部外者扱いしてんだ!」とグレさせたりと、中々設定も凝ってます。 ギャグ漫画としてかなり高いレベルにあると思うので、笑いたい人にオススメ。 ・普通に面白かったもの 麻宮さんの妹 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) あさの 芳文社 2011-09-12 旧科学の力で滅びかけた日本を旅する女の子の話。 旅がメインではなく、旧科学が復活しそうだぜ、っていう方向なので、中々動きのあるストーリーです。 滅んでいく世界の中で、のんびりと生活を続けるヨコハマ買い出し紀行みたいな話を期待していたので、ちょっと残念。 滅びかけの世界観と、旧科学にまつわるSFチックな部分が両方よく描かれているので、中々楽しめました。 WORKING! ! (10) (ヤングガンガンコミックス) 高津 カリノ スクウェア・エニックス 2011-09-24 9巻であれだけ盛り上がった佐藤-八代と伊波-小鳥遊を放り投げて、なぜ山田の話に行くのか…ガクリ。 という、山田に価値を見出せない私としては残念な結果だったので、特別面白かったランクに入れられませんでした今回。 自分的にはほんと、伊波-小鳥遊のストーリーが9割ぐらいを占めてるので、早くこうくっつくなりデートするなりキスするなり押し倒すなりして欲しいところです。 気分はほんと、お預けくらった気分。 サーバント×サービス(1) (ヤングガンガンコミックス) 高津 カリノ スクウェア・エニックス 2011-09-24 WORKING!の作者の別連載。 ノリはWORKING!と一緒ですが、WORKINGはちょっとげんなりしちゃうぐらいの変態が集まる話なのに対して、こちらは良識のあるキャラが多いので…和やかに楽しめます。 1巻にして既に恋愛モードなのが気になるところ。 WORKINGのすさまじいまでのじらしプレイを考えると、恋愛方面に走ったところでまた引き伸ばされてしまうのか心配ですが、そうサクサク進む話も想像できないので、のんびり楽しもうと思います。 恋愛ディストーション 5 (サンデーGXコミックス) 犬上 すくね 小学館 2011-07-19 恋人とイチャつくだけの話。いろいろ語彙を探したけど、これ以上が思い浮かばない。 付き合ってる彼女と喧嘩して、仲直りする話。デートに行く話。職場で彼女を自慢する話。 そんな朴訥とした話がけっこう一話一話被りもせずパターン化もせず、よく描いてあるのでまったりと楽しんでます。 大盛り上がりはしないけど、まったり。まったり。 よゆう酌々 1 (まんがタイムコミックス) 辻 灯子 芳文社 2011-09-07 酒の好きな女将と、唯一の料理人の二人が経営する飲み屋の話。 4コマらしく、目立って変化のある話はありませんが、日々経営している中で色々なことががけっぷちだったりして、展開に色々工夫がされてます。 こちらもまったりと楽しんでます。 ただいま独身中(1) (まんがタイムコミックス) 辻 灯子 芳文社 2011-04-07 気づいたら30代になってたOLが、彼氏がいないと焦りつつ、そのまま日々が過ぎていくような話。 女友達と居酒屋でしゃべってるのと、仕事してる風景がデフォ。 読んでて感じるのが、顔は中々かわいいのにもうなんていうか女の色気がないよなーっていうか結婚できない理由がにじみでてるよなーみたいなのが出ていて面白いですね。 婚約中の幼馴染への横恋慕も一区切りがつきましたので、次どうなるかが地味に楽しみ。地味に。 椿さん 2 (まんがタイムコミックス) 楯山 ヒロコ 芳文社 2011-09-07 有能大和撫子のお手伝いさんである椿さんと、金持ちの祖父と孫の話。 1巻ではまだかいま見えていたような気がしないでもない椿さんの色気というか女らしさというかは完全に消えうせて、今はひたすらに奇抜というか、有能なのがあいまって妖怪じみている椿さんの姿が見所。 私がお姉ちゃんなんだからね! ① (フレックスコミックス) 鰻丸 ソフトバンククリエイティブ 2010-09-11 この方はエロ漫画、エロ同人、エロゲの原画で割りとよく顔を見る方です。 けっこう好きな絵なので、商業デビューのご祝儀に購読。 内容は、背が小さくて小学生ぐらいにしか見えない姉と、高校生ぐらいにしか見えない発育した体の妹(小学生)の日常です。 日常がテーマですので、特に山もなし谷もなし。 容姿のせいで、姉の同級生(高校生)が妹のことを好きになったり、妹の同級生(小学生)が姉のことを好きになったりと、先の展開が読みたくなる設定もちらほら。 動きのある話の好きな私としては続きを買うのはちょっと考えさせられますが、絵が好きで続きが少し気になってご祝儀なので、2巻も買ってみようかと思ってたり。 琴浦さん1 (マイクロマガジン・コミックス) (マイクロマガジン☆コミックス) えのきづ マイクロマガジン社 2010-07-30 うわ重っ! 可愛らしい表紙、ほんわかした裏表紙に誘われて読んでみたら、なんか内容が重かったです。 ヒロインである転校生の琴浦さんは他人の思考が読める超能力者なんですが、その能力のせいで人間関係が上手くいかず、人を遠ざける暗い学園生活を送っています。 そんな彼女が気になる主人公が、琴浦さんにちょっかいをかけ、徐々に心を開いていくという話。 ほんわか系だとそこで普通の学園生活が始まるんですが、シリアス系なのでその後も琴浦さんにはヘビーなイベントが多発します。 それを乗り越えて主人公と絆を深めていくあたり、シリアスとしては十分面白いので、ちょっと重めの話が読みたい方は楽しめると思います。 ・微妙だったもの 猫神やおよろず 5 (チャンピオンREDコミックス) FLIPFLOPs 秋田書店 2011-09-20 元々ゆるーい話だったんですが、4巻辺りからシリアス展開に。 まーそれはいいんですが、そのシリアス展開が始まってからの進行が遅いこと遅いこと。 4巻で始まった主人公の回想に1巻半。で、やっと現在に戻ってきたかと思ったら、そこから謎の短編ラッシュ。 シリアスにするならするで、単行本丸2冊分(半年~1年以上)本編置いて過去編と番外編とか、よほど本編書きたくないんでしょうか。 ちょっと読者置いてけぼり状態な気がします。 青春フォーゲット!(1) (アクションコミックス(コミックハイ!)) 岬下部 せすな 双葉社 2011-09-12 主人公が転入初日に一目ぼれして告白し、まさかのOKをくれた彼女。実は病気にかかっていて、24時間以内に楽しかった、感動した思い出を作らないと今までの対人関係の全てを忘れてしまうのです…って話。 こういうのを読む時は、多少設定の微妙なところには目を瞑るべきなんですが…それにしてもこの設定はザルすぎやしませんか。 24時間以内って言ってるけど、下校時間(18時?)まで主人公といて、翌日朝登校時には一切合切忘れてるところにもやっとしたものを感じたり、24時間経つと学校の場所や名前、教室の位置なども忘れてしまう人物が学校に通って何か意味があるの?とか。(特例で試験免除とか出てくるかもしれないけど、そもそも学校に何しにきてる設定なんだろうそれ? とか) あとは好みの問題ですが、妙にテンションが高くてコミカルな動きをする主人公を面白く思えないところとか、色々と微妙です(うなれ俺の包丁! みたいなことを言いながら料理するテンションについていけないところとか…) そもそもこの設定からして、いつまでたっても主人公が彼女にとって特別な人にならない、なってもふとしたきっかけでリセットされるので、個々のイベントが薄っぺらく見えてカタルシスが得られません。 続きが読みたいとは思えないなぁ… PIL (オフィスユーコミックス) ヤマザキ マリ 創美社 2011-08-19 テルマエ・ロマエのヤマザキマリが描く、勤労少女の話。海外で働く両親と離れて浪費癖のある祖父と二人暮しをする主人公が、主に祖父の浪費癖により生活に困窮し、バイトに明け暮れます。 ある意味ルポ漫画です。 テルマエ・ロマエのような秀逸なギャグを期待して買ったのですが、基本的に主人公が苦労して働くだけなので、特別面白いエピソードはありませんでした。
by udongein
| 2011-10-03 01:42
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