A:大変面白かった(続きを問答無用で買うレベル)
となりの怪物くん[1~7](りったんよりご紹介。りったん紹介の少女漫画はがっつり恋愛ではなく、割とさっぱりした話が多いので良い。ちなみに夏目友人帳とコーセルテルの竜術士もりったんから。 で、コミュ障気味の男:ハルとガリ勉の主人公の恋愛話。ハルの方はどうも世間一般からズレていて、常識的な部分で話が通じなくて主人公が苛立ったり振り回されたりする。でも、不器用で誠実なハルの性格が見ていて好感がもてますし、回を追うごとに少しずつ変わっていく関係が大変面白く、続きが気になる展開になっています。少しずつ増えていく友人や恋敵に対しても見せる誠実な態度も、読んでいて気持ちのいいものです。一人一人が中々いいキャラをしているところもいいですね。個人的には夏目ちゃんが可愛くて好きですが、自分がリアルでこの子と出会ってたら、友達にすらなれなかっただろうなーとか読んでて思いました。異性としての視線を向けてくる男は断固拒絶、確実に恋愛対象にならない人だけお友達、好きになる人は自分にがっつかない人、と彼女の恋愛は限りなく詰んでいる気がするので、なんとか笹やんに頑張って欲しいところ。続きは最新巻まで全て購入済み) 神のみぞ知るセカイ[16](個人的には若干テンションダウン。栞の話が若干盛り上がらなかったからか、ハクアのあれこれでゴチャゴチャしてきたからか…前の巻のルナの話が神がかってたので、それと比べるのも悪いですが。ともあれ、面白さは変わらず。この漫画の何が面白いって、通常の恋愛物なら起こる種々のイベントに面白いイレギュラーが入ること。各キャラがほんと、主人公の思惑を外れて好き勝手動いてる感じがたまりません) ディアディア(イケメンに部活の先輩と同級生と親友が告白して振られ、その振り方が気に入らないということで接触を図るヒロインとの恋愛話。イケメンの誠実なところが素敵だし、ヒロインの真っ直ぐなところも良くて、二人の距離が徐々に詰まっていく過程を見るのが楽しいですね。目立って面白い話もエピソードもないですが、落ち着いて読めたし読後感も良かったです。振られてしまった先輩や友人達に対する気遣いとか、ちょっとした会話に混ざた駆け引きとかも、ドロドロせずにお互いを気遣ってるような雰囲気と表情がよく描けてます。この作者は今後もチェック予定) 巨娘[2](ジョーさんの男前っぷりがマジっぱないッス。「そして活気を取り戻したこの地で、アタシは再び焼き鳥を焼くだろう」とかマジもう漫画が違ったら英雄になってるレベル。ダメ人間を右に左になぎ倒し、明確な指針を提示して完全フォローもする。凄い。絶対恋人にはしたくないけど、友達にいてほしい。このトンデモ世界観のおかげで、他の漫画じゃ見られないような面白エピソードが詰まってて1話毎がただただ面白い。続いて欲しいけど、出版社的にはアウト寄りだなーと読んでて思えるのが悲しいところ。読む人を選ぶけど、読める人には問答無用で薦めたい) ヒナまつり[3](真面目な中学生が醜い大人の駆け引きによって夜の街でバーテンダー…しかも才能が全力で華開いててえらいことに。更にそこに担任教師が飲みに来るこのアホ展開。最高です。当事者を放っておいて周りが浮かれ騒ぎまくってるこのバカ騒ぎっぷりが留まるところを知らないのが素晴らしい。内容としてはかなりの理不尽系なのに、前紹介したダメ理不尽ギャグ漫画とは雲泥の差があってしっかりと面白い。毎回同じ誰かが犠牲になるのではなく、大体みんなが馬鹿やってるのもギャグ漫画としていいところ) グラゼニ[4](調子の上向きに伴って主人公の評価が上がってきてるのに合わせてのこの怪我…作品テーマ的には仕方ない展開ですが、やはり残念なところ。プロが怪我をするということが、査定で具体的にどのように響いてくるのか、というところも描きどころなので、この怪我は納得も出来てしまうのがこの漫画独特で面白いですね。本誌では既に今年の契約更改の話が始まってます。単純に去年より活躍した、というだけの選手よりも去年より活躍したし優勝争いにも大きく貢献したけど、4ヶ月も怪我で休場してしまった選手の金額はどうなるのか? というこの組み合わせは俄然興味をそそるところなので、大変楽しみです) つぐもも[3](現代版九十九神としてゲーム機が出てくるのは中々斬新な発想だと思う。エロ良しギャグ良し。そしてこの巻の終わりのシリアスも良し。シリアス、バトル部分での絵柄もかなり上手いし、けっこう良作だと思う。特にこの、悪意によって発生した九十九神が発生した原因は…っていう謎解きは面白かったし意外性ばっちりだった。転がし方が上手いと思う) つぐもも[4](バトルメインの巻。まず改めて絵が上手いと思った。まだ調べてないけど、過去別の作品描いてたかあとでチェックしよう。現代学園物、ギャグありエロ多目でバトルシーン見せられて絵に見とれるってのはかなり貴重) つぐもも[5](安定したエロス。前巻から絡んできてる先代すそ祓いとの邂逅とエロスを絶妙に絡めてきて面白い。キャラ同士の繋がりの見せ方がかなり秀逸だと思う。お互いについてる神様のちょっとしたやりとりもかなり好みだし。そしてバトル完結。正直能力バトルについては、ちょっと自分ルールを展開しすぎてわからないところもあったけど、流れがブレてないので誤差の範囲。色々なところをバランスよくハイレベルでこなしてると思う。しかも、神エロス回。踏み込みすぎというか大きく踏み外してるというか、とにかくハイクオリティすぎてびっくりした) つぐもも[6](ご褒美回。やはり基本、この漫画は一歩踏み込んだエロスありきだと思う。初対面で見開きで主人公をぶん殴った、兄の仇をとってくれた相手を「じゃあおまえが仇だ!」と襲ったDQN女を、エロスとギャグを絡めてすっかり毒気を抜いてしまったのが凄い。この展開なしに仲間になってたら、いまいち微妙なDQN女から抜け出せなかったと思う) つぐもも[7](最後のおまけ漫画が全てだと思う。催眠術かけられた主人公が「でも…今の関係を維持したいから…我慢!!」って血涙流すシーンに、不覚にも泣きそうになった。そうだよな。朴念仁キャラ演じてても、ここまでの展開があって何も感じないわけないよな。主人公の目線に心から共感できた) となりの怪物くん[8](大きな転機になった回。ヤマケン超頑張ってる。ヤマケンまじイケメン。こいつのおかげでこいつら付き合いだしたと言っても過言ではないのではなかろうか。やっと付き合いだしたけど、この二人が付き合うんじゃどうやっても前途多難だよなーとある意味安心して読めるのが素敵なところ) となりの怪物くん[9](や、ヤマケン…(;ω;) スカシ野郎に似合いの、さっぱりとした最後でした。何気にいいキャラだったな。そして、笹やんが今回頑張った。夏目ちゃんとのこの喧嘩も読んでて面白い。ハルとシズクのイチャつきも素敵だけど、今俄然夏目・笹やんの関係が面白い) 3月のライオン[7](長い暗黒時代が終わりもした…桐山くんのパワーアップのために踏みにじられたヒナちゃんの日常がようやく戻ってきた感じ。桐山くんの生活も充実してきて読むのが楽しい) viv@![2](無気力教師に関わる一部の生徒の日常。その無気力で他人に関わろうとしない姿勢で救われる人もいる、っていうのが中々に面白い。学園生活にすら溶け込みにくい彼女達が、利害が一致したという理由で出してくる小さな助け舟みたいなのがいい方向に作用してるのが面白い。新キャラが増えても、作品全体の邪魔になってないこの雰囲気の妙も面白い) ひみこい[1](むぅぅ…! 何とは言いがたいが、やはりこの作者の描く人物は大変味があって良いぞ…。短編形式でさっくり読めるので、気づいたら読み終わってる感じだし、満足度も高め) 獣医ドリトル[12](良く思われていない相手に対してもズケズケ頼み事ができるこの性格は羨ましいところ。ポジション的には敵でも、人物的に好感が持てるのがいい感じ。今回一番気になったのは、猫の多頭飼いによるストレスが引き起こす免疫低下の話。うちの猫も多頭飼いで、身に覚えがないこともないので、心配になってきた) さんてつ 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録(三陸鉄道が2011年3月の大地震に見舞われてから、現在までの復興の内容を描いた漫画。絵が上手いわけではないと思うんだけど、読んでて物凄く想像が掻き立てられる描写で、読んでて怖くなった。テーマのせいか、描き手の妙か。とにかく、事実に基づいて描いてるので、内容が生々しいし、その逆に喜ばしい場面も素直に感動できる。惨劇にあって、誰かがどれほど頑張ったかを書き記しだだけでも価値があると思う。リアルタイムで読んでた時は、素直に恐ろしかった) 宇宙兄弟[17](ムッくんが色んなところで本当にいい台詞を吐くなーと関心させられる。そして、ただただ前を行くだけの弟ではなく、困った時に兄を頼ってくるこの絶妙な距離感が素敵) B:面白かった(続きを買うレベル) 進撃の巨人[4](今までの巻では作戦に参加してる連中が「巨人を俺がしとめてやるぜ!」みたいな思い上がりの部分が目立ってたのでいまいち覚悟が見えなかったけど、今回の作戦で自分を囮に作戦を成功させるしかない! みたいな流れを見る限り「人類の為に」「作戦の為に」って気持ちは強い模様。中々こういうのは読んでいて気持ちがいい) 進撃の巨人[5](宗教の描写は正直やめて欲しいレベル。本当の宗教ってのは生きる模範みたいなもので、こういう気持ち悪いものではないのだが…まあ、こういう歴史があったのは事実だしわかりやすいから仕方がない。ちなみに私は無心論者。クリスマスは毎年友人とデブパーティ開催してます。主人公と同期の面々の配属が決定。いけすかなかった男が熱血かましたりと、地味に燃える展開なのが素敵) 進撃の巨人[6](回想をところどころ挟んで巨人の力を少しずつ解説しながら、本筋がぶれないように描かれてるのが大変良い。回想に3,4年かけるような漫画とかもザラにあるわけで、この現在進行してる事象を置いてけぼりにしない進め方は良いと思う。臨場感と疾走感もよく出てるし、仲間の個性も色々出てきて俄然面白くなってる) にがくてあまい[1](ホモで料理好きの男と、野菜嫌いの女が同棲をする話。ホモと料理ってよしながふみ辺りも描いてたと思うけど、BL系には料理上手ホモ男子のジャンルでもあるのだろうか。内容は野菜をおいしく食べようっていう主題と、主人公の人間関係の進展がメイン。中々面白いのだけど、個人的には料理描写がなくても面白かったと思うので、ちょっと料理パートがテンポを崩してる感じもする) 地球の放課後[5](基本ゆる系。毎回エロは頑張ってるけど、あまり必要ではないレベル。それよりも生き残った4人の共通項が明かされてきました。でも共通項が数学、っていうとちょっと想像の範疇外なので、ここからどうなるかはさっぱりわかりません。あと、なんらかの共通点があるなら、なぜ現在も彼らが襲われ続けるかも不明。嫌が応にも期待が高まるので、上手に風呂敷を畳んで欲しいところ) 群青校舎[1](乱と灰色の世界でも見られるファンタジー要素は健在。でもそれよりも、この少しアンニュイな感じの恋愛観を評価したい。絵柄もよくあってる) つぐもも[1](現代学園ファンタジー。普通の高校生の主人公が変な魔物に襲われたら美少女が助けてくれたー! はい、ベタです。ベタなんですが、内容はけっこう読めますし割りと面白いです。あと、普通のエロ系よりは1歩踏み込んだエロ展開あり。設定が簡潔で起こってる現象がわかりやすいのがいい。相変わらずこの「読める漫画」と「読めない漫画」の線引きは難しいのですが、読める漫画に共通してるのは「設定を小出しにして、最低限のルールだけを説明する」「日常生活を描いて、突如現れたイレギュラーによる普段との差異を記述する」「登場人物を抑えて徐々に必要な人員を増やしていく」ってところがあります。少なくとも私はそういう漫画が好き。だから、「何だかよくわからないけど美少女が現れて求婚してきた上に、別の美少女がわらわら現れてバトルを開始する」という現代ファンタジーよりは「普段肌身離さず持ってた帯と同じ匂いのする美少女が現れてバトルに巻き込まれた」という展開の方が読みやすい) つぐもも[2](払う金はないから乳を揉め…なんという甘美な誘惑か。全体的に中学の頃妄想したエロ妄想が随所に散りばめられてて素敵。もっと昔に読んでたらもっと別の意味で楽しかったかもしれない。そして、戦闘描写も中々。現代学園ファンタジー、エロありだとどうしてもバトル描写が貧相になりがちだけど、この作品はよく描けてると思うしキャラの弄り方も面白い) はじめてのあく[14](明かされた黒幕は「誰?」って感じだった。それよりも緑谷が頑張ってる。東雲ちゃんはいい反応が望めないだろうと思ってただけに、中々素敵な反応に満足) 高杉さん家のおべんとう[5](4巻で見れたいろいろな進展が、またここで止まってしまったのが悲しいところ。あと、黒髪ロンゲ美少女中学生が、卒業して高校生になるというだけで、なんだか物凄く価値が…ゲッフンゲッフン してしまうと思った自分が、我ながらどうなのだろうと思ってしまった) C:いまいち(続きを買うのを悩むレベル) こみっく☆すたじお[2](先生とおくるハプニングエロスの日々。エロ成分大目のイチャつき漫画です。イチャつき部分は中々ですが、やはり漫画部分はそこまで要らなかったよなーと思うところ。話は特別なヤマはありませんが、中々楽しんで読めてます) こみっく☆すたじお[3](先生とおくるハプニングエロス。エロスに進展はなし。イチャつきはエスカレートしてきました。今回はちょっと漫画描きらしいことをやってますが…プロ漫画家設定で同人出す話になるってのはちょい微妙な感じ。ゆるゆると面白くはありますが、1巻貸した友人からは2巻以降は不要と言われてたり。まあ、わからんでもない。積極的に続きを買いたいかと言われれば悩むし) 痕[2](この人の絵のファンで買ってるけど、その絵がちょっと簡略化されて微妙な感じになってないかなーって思う箇所が何箇所かあった。シナリオについては特に意見なし。こんなまだるっこしい話だったっけ、みたいなところはちょっと思った) オレん家のフロ事情[1](ギャグ漫画。そこかしこに漂うBL展開は、まあ我慢できるレベル。でもこう、化け物とはいえ、人の家に上がりこんでヒモになって家計を圧迫するというこの展開は、どうも面白く思えない。たぶんこれ、BL系のかたがたにとっては「美青年ヒモ」とかいうジャンルなんだと思う。これを女の子に置き換えた場合、理解できてしまうのが悲しいところ) 八雲と三潮[1](色々と詰め込んだ感のある設定を、自然に溶け込ませるこの少女漫画の技法は見てて不思議に感じる。それはともかく、二人の関係性に進展が望めなさそうなところがちょっと先を読む期待度にならないのが困り物。下手したら延々この巨大猫バトルを繰り返されそうで怖い) ロビンソン・レター[1](お試し立ち読みがちょっと面白かったので購入。エロ多目。このエロはつぐももと違って、ありきたりかつ不自然であまり要らないエロなんだよなー。ストーリーの根っこ部分は中々面白そうなんだけど、エロに押されて話が中々進まないのと、あとキャラクターの何気ないつぶやきとかでちょっと展開が予想できちゃったのが辛いところ。これ、同級生がこの女の子の名前使ってファンレター書いてたってオチじゃないよな。とりあえず、友達の女の子に乳を揉まれるような無駄描写によってメインストーリーが圧迫されてるのが残念なところ。続きは一応購入予定で、2巻が判断ポイント) 数寄です![1](天才柳川教授の生活 を描いてる作者のエッセイ。建築士を巻き込んで、数寄屋を建てるまでの過程を漫画に描こうという計画。それはいいんだが、この作家さんの動機がいまいち理解しかねたり、家を買うと宣言しておきながら委託投資で金を失ったりするその人間的微妙なところでじんわりと読む気を奪われる状態。正直、これが2巻に転がって家が経ったとして、カタルシスが生まれるか凄く疑問) ひよわーるど[2](む、2巻になってちょっと微妙な感じになった。なんか、ちょっと作者の実体験を描いてるような感じになりつつあるのが、何か違うと思えてしまうのが原因だろうか。まあでも、色々なところの発想は面白いので、たぶん次も買う) SKET DANCE[24](毎回買うべきか悩んでしまう作品。いや、面白いことは面白い。ただ、長すぎ。新キャラどんどこ投入されても、またか…っていう微妙感のが強いし。これでゲスリング部再登場準レギュラー化したら、トドメになる) 修羅の門 第弐門[5](可なし不可なし。ざっと読んでざっと終われる。買うのを悩むレベルというよりは、いつ読むのを辞めても、いつ読むのを再開しても問題がない感じ。そういう意味で購買意欲は高くないけど、どこかのタイミングでふと読みたくなると思う) 麻宮さんの妹[2](ん、んー…? こんなに独りよがりの展開描く話だっけか…。なんだか1巻に比べて格段に場面がぶっ飛んでて、説明が足りてなくて、置いてきぼりにされてる感じがする。なんだろうな。扱ってる素材は磨けば光りそうなのに、磨きもせずにゴロゴロ並べられてるこの感じ) D:つまらない(ブックオフに売却) ヘルシング完全攻略ガイド(ヘルシングのまとめ本。書き下ろしなし。インタビューの記事が3ページほどあり。ヘルシングが手元にある人は買わなくていい。昔読んで、ちょっと思い出したい人はパラ見するといいかもしれない。インタビューの内容だけでも読みたいと思う人向け。で、インタビューはボリュームが足りない。よって、どうやっても評価できない)
by udongein
| 2012-04-08 23:59
| 週間簡易漫画レビュー
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