フォーマットを変えて見栄えがよくなったのはいいが、手間が多くて書く気が減衰したので、一度前のフォーマットに戻してみる。
A:大変面白かった(続きを問答無用で買うレベル) 孔明のヨメ。(3): 諸葛亮孔明の嫁さんである黄夫人が主人公の話。3巻は塩と鉄の低下から始まる、荊州に仕掛けられた策略を暴いていくっていう内容。 徐庶とホウ統は下っ端役人、孔明は無職。何かが起きているのに気付きながら何もできない状態で少しずつ調査を進めていったら、裏で糸を引いてたのが曹操の軍師:郭嘉だった、ってなった時の彼らの驚きと無力さが非常によく描かれてて、話に引き込まれてしまった。読みやすくて絵も淡白な割に、話の読ませ方が非常に巧みだと思う。 そして影響力のなさを打開する手段が、沔南の名士である黄承彦の娘:黄夫人っていう、この要所要所で主人公を立ててくる展開の上手さがたまらんですわ・・・ 私のような横山三国志と蒼天航路ぐらいしか読んだことのない程度の三国志知識では、この徐庶なりホウ統の生活や孔明との友人関係などがいちいち新鮮で、非常に楽しいところ。 あと、作中の随所に出てくる小話も素敵。董卓が調子に乗って作った新貨幣が物凄い悪銭で、その後の魏の経済を10年以上圧迫し続けるとか、作中でキャラが食べているものはこういうもので、お湯をかけるだけで食べられるインスタント食品だったんですよーとか、何やら細かいところを読んでるだけでも非常に楽しいのが更に良いところ。 ちらっと劉備の姿も出てきたし、4巻以降も非常に楽しみ。 Wizard’s Soul ~恋の聖戦~(1): カードの強さが社会的なステータス! って世界で、親の借金を公式大会の賞金で頑張って返そうと、封印してた極悪デッキで戦う女子高生の話。 ああ、この出すカード出すカード全てキャンセルされるバトル、昔やられたことあるわ・・・MTGの基本的なルールをちょっと教えられた後で、スターターパックを渡された初心者の俺に、マイデッキを用意した友人がガンッガンしかけてくるの。その後出会ってMTGを薦めてくる奴に限って全部この、とりあえず初心者をボッコボコにしながら「とりあえずやろう」「早くしろ」「やり方が違う」しか言わない連中だったから、MTG大っ嫌いになったなぁ… って、話が脱線した。 まあそんなトラウマを思い出すぐらいヒロインちゃんのデッキが顰蹙かってるのは伝わってきたから、割とよく描写されてると思う。 で、そんなヒロインにボコられて公式ポイントを奪われて無言で立ち去っていった、告白寸前の仲だった男友達が顔赤らめながら「ヤバイ…どうかしてる。あれだけやられて、余計好きになるなんて…」って独白見て、ああいつもの秋枝さんだと安心した。早くイチャコラして欲しいところ。 あと、世界観に沿ったいいキャラ出してきましたね。デブで性格が悪いけど、カードが強い私はけっこうモテる。でも私にはカードしかない…私より可愛くてカードやってる女は、死ね っていうふとみんの台詞が超素敵。 (…やりにくい…この人は、何か信念を持ってカードをやってる…) (私より可愛い女は、死ね) 爆笑。 B:面白かった(続きを買うレベル) ダーウィンズゲーム(3): 期間限定イベントが始まって、中々盛り上がってきた感じ。周りがわっさわっさ殺し合いしてる中で「このゲームは生き残ることが最優先だから、逃げるのは正当な手段ですよ」みたいなキャラが仲間になったのはちょっと好みの展開。 つい先日まで普通の高校生やってた主人公がいきなり熱血バトルするよりは、この逃げ回って頭を使って敵に近づいてく展開の方が読んでて楽しい。 実は私は(5): 先生と校長が出ると話が盛り上がって良し。 あとこの、ミカンが振られるシーンを描きながら、振られた後に結婚した将来を垣間見せることで、ミカンのヒロインとしての格を上げつつ、他のヒロインにも可能性が十分ある感じになってて良し。 5巻過ぎても中々楽しく読ませてくれるなぁ。 ナポレオン ~覇道進撃~(6): おおっと、先生の悪い癖が出てきたぞ…だんだんノリがセキガハラになってきた。やばし。 セキガハラは最初からぶっ飛んでるからこそ、三河武士がスクラム組んで巨人になったりする超展開を爆笑しながら楽しめるんだけど、今まで硬派に女の出る幕などないテーマは男らしさみたいにやってきたこの作品でやられると、かなりの確率で読む気がなくなりそう。 今はまだセーフ。でも危ない。危ない臭いがする。 つぐもも(12): くくりちゃんマジくくりちゃん。やばいでー、ここにきて、俺の中のロリコン枠にがっつり食い込んできた。 このまま最後まで死なないで欲しいなぁ。 たいようのいえ(10): 悪くはないが展開がスローペースでじれったい。 振られても諦めない大地くんは素直に応援してあげたいのと同時に、振られてほぼ諦め切ってるヒロの同僚の女…えーと、名前が出てこない…はまあもうどうでもいい。 事件記者トトコ!(2): 何がどう面白い! っていうのはないけど、主人公の天然さとそれに振り回される感じがよくかけてて、割と楽しく読める感じ。 あと、絵はかなり好み。 LASBOSS×HERO(3): 割と楽しく読んでたけど、この展開は打ち切りだなぁ。残念。 でもこう、いくらメタ作品とは言え、てこ入れで学園物にしちゃったのは致命的だったと思う。3巻前半読む気がなくなりかけた。 で、打ち切り確定だからか何なのか、作者であり魔王として存在していた世界で、担当編集に魔王の資格を奪われてからの、ヒロインを助けに行くこの展開は若干胸熱で良し。 余計な学園モノ入れずにもっと早くこの展開にしとけばよかったのになぁ…出し惜しみしすぎたのか、予定調和なのか。 漱石とはずがたり: 読み方は「漱石」「問わず語り」(漱石の、聞かれてもいないことを勝手にくっちゃべる)。最初「はずがたり」って何だろうと思ってた。 漱石が大好きで大好きで、漱石という人物が好きなので交友関係や弟子の名前は全て把握してるけど、作品は一冊も読んだことがないという変わった作者さんの、漱石をテーマにした話が延々続く感じ。 私はこういう、誰々と誰々は交友があった、みたいな話をたどっていくのが好きなので、旧千円札の夏目漱石と旧五千円札の新渡戸稲造はなんとか塾の同期だった、みたいなこういう話は割りと読んでて楽しい。 純粋な漱石の魅力については、この方の前の著書である先生と僕。の方が今のところ強いので、興味をもたれた方はそちらから読まれると良いと思われ。 やってることはただのおっさん萌えだけど、その溢れんばかりの漱石愛が紙面から言葉からばっしばし伝わってくるので、なんかこう憎めないというかほほえましいというか、そういうところも中々楽しいです。 C:いまいち(続きを買うのを悩むレベル) D:つまらない(ブックオフに売却) アサギロ~浅葱狼~(9): アグネス仮面の頃からファンだったので頑張って読んできたが、一向に面白くないので終了。 シリアス描くの本当に下手だなこの人…ギャグを入れるにせよ、締めるところは締めて欲しいのに、随所のギャグで全体が締まらない三文芝居みたいになってるのが辛い。 あとこう、沖田くんなり近藤先生なりの凄いところを、揺るぎない精神! とか凄まじい技の冴え! とかじゃなくて良くわからん剣気! オーラ! みたいにやるから、なんかこうリアルさにかけた話になってるんじゃなかろうか。 好みなところは凄く好みなのに、次のページですぐ間抜けなコマ入れたりするんだよな…残念だなぁ… よし、まだ半分も書いてないが、手が疲れてきたので終了。 やっぱあれだわ。この形式の方が、少なくとも文章量やら体裁やら考えなくて楽だわ。
by udongein
| 2014-03-31 01:22
| 週間簡易漫画レビュー
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