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嫌な音


 朝6時。とろとろと眠りについていた私は、威圧的なサイレンの音で起こされました。
 最初ウ~~~~~……で始まるこの音は、救急車の物ではありません。
 何が起こったのだろう?
 そう思いつつ、再び目を瞑って眠ろうとしていると、更に2台、3台と音を伴って走る何かが、窓の外を走り去っていきます。

 これは……火事です。

 火事となれば、私が寝ている理由はありません。
 二十数年生きてきましたが、未だに火事の現場に出くわしたことがない私。非道徳的とは思うものの、一度はそれを目の当たりにしたいと思っていました。







 しばらく走っていると山の向こうに、煙をあげる家とその天井を突き破って溢れ出す炎が見えました。
 直線距離にして100m以上あるのに、もうここから火が見えます。
 本当は目の前で見たかったのですが……そうするには、その道は狭すぎました。消防車一台がギリギリ通れるような道です。
 他人事ですので野次馬するのは私の勝手ですが、迷惑だけはかけてはなりません。家事現場へ向かう消防車の邪魔をしてまで野次馬するのは、アホでも馬鹿でもなくただの外道。
 というわけで遠目に火事を見物し、そのまま家に帰りました。


 しかし、また火事です。
 3月から入って3件目、怪しいと言えば怪しいです。燃えた前の二件が空家だったこともあり、近隣住民の皆さんも不安のご様子。
 ただ、私のアパートだけは安心です。
 私が就寝するのが5時頃で、下の階の方が5時に目覚ましをかけているため、このアパートは灯の絶えることがないですから(ぉ
by udongein | 2004-06-29 20:51 | 日常


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