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センチメンタルグラフティ(インターチャンネル)


 プレイした事すら恥! と言われる、オタクを食い物にし尽くした世界屈指のクソゲーです(断言
 サターンを持っておらず、友人に「どうしてもクリアできないから、やってくれ」と頼まれてやった私は文庫だけ買い、損害は軽微でした。
 が、10万以上注ぎ込んだおっきなお友達には、名前すらトラウマになっているという黒歴史。
 開発前から積極的にメディアで原画を露出させ、小説、原画集、トレカに抱き枕、12校校章バッチetcetc…と物凄い商売で荒稼ぎし、1年以上の開発期間をかけて発売されたゲーム。
 発売日が決まった日が調度受験シーズンだったのですが、友人に
「おーい、セングラ(略称)の発売日、おまえの受験日と被ったな。可哀想に」
 と言ったところ、

「受験日、何それ?」

 と真顔で言われた恐怖を覚えています。当然ながらその男は会場に来ませんでした。







 意気揚々と電源をいれる友人の横で、オープニングを見て思ったこと。

 女12人による暗黒武闘。

 いや、この表現が的確なんだわ。
 それはもはや、あれほど騒がれていた原画とは全く別物で、髪型以外何もかも別という凄まじい萎えっぷり。
「オープニングはアニメーションだから仕方ないさ」
 そう言って自分にフォローを入れた友人は、ゲーム画面で二倍ダメージを食らってました。
 え、なんでそこまで詳しく描写できるのかって?

 ……横で友人が半泣きになってるんだもの。

 ゲームは最初春休みから始まり、その時点で若干の所持金があるため、自分の目当ての女性に会いに行く事ができます。
 主人公は平日学校とアルバイトをやり、休日になると北は北海道から南は九州まで、女のケツを追っかけにいくのです。
 基本は「週末前の夜に電話」→「アポ取り」→「指定された日にデート」なのですが、金銭的余裕から行けなかったり、他の女とのデートが被ったり、体力が尽きて倒れたり、とスケジュール調整は困難を極めます。
 しかも12人の女にこちらへの気遣いは皆無。「寂しい」と言っては留守電に泣き言・暴言を語り、シカトすると無言電話が毎週こまめに入れられます。その労力でこっちを訪ねて来い。現実の女をよく表してるよな。
 一度好奇心でひたすらバイトに明け暮れてみたところ、12人全員から2回ずつ無言電話が。
 そうなると電話の処理だけで翌日の正午までかかり、主人公の最大体力がガリガリ減ります。


 さて、そんな自己中の女でも仲が良くなると固定イベントが発生します。マップに表示されるハートマークが徐々に大きく、赤くなり、やがて手紙が来ます。
 3通目の手紙を受け取ったところで、トゥルーエンディングへのイベントが開始。なんかをやって4通目か5通目かの手紙とイベントをこなして、プレゼントか何かをするとトゥルーエンディングだったはずです。
 ちなみにエンディングはトゥルーエンド、グッドエンドの2種類を確認しています。バッドエンドは見なかったので、あるかどうか知りません。
 グッドエンドはヒロインと遠距離恋愛のまま、贈り物をされてちょっとのろけるエンディング。
 トゥルーエンドは、女の子が自分の夢よりも主人公を優先するエンディングで、「君と一緒にいたいから、海外留学はやめにしたわ」とか歌手になるの諦めたよとか笑顔で言う素晴らしいエンディングでした。


 さて、私はこういうゲームが非常に得意ですので、少々やる事が人から外れておりました。
 春休みは九州で2週間バイト(これで15万くらい貯まる)、アポ取ると電話の時間と日時指定が面倒なため現地接触(捕まらない時はロード)、などの技を駆使し、各段に下がった難易度を笑いながら、Aボタン連射でフルコンプして友人に返してやったものです。その後友人はやる気が萎えてプレイ放棄してました。
 シナリオのチープさ、グラフィックのしょぼさ、食い物にされた恨みが重なって暗黒ゲーと言われているこれ、女12人手の平で御するシュミレーションとしてなら若干楽しめます。時間に追われて激しくストレスですが。
 あと、音楽は好みの曲もありましたね。

  いずれにせよ、今更掘り起こしてやる必要は皆無です。
 未プレイの方はOPの暗黒武闘でも見て、せいぜい笑ってしまうがいいでしょう。
by udongein | 2004-10-23 10:16 | レビュー


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