○ナポレオン-獅子の時代-
ついこの間、7巻が出た。私の大好きな「マッセナは奪うのだ!!」が出てて、大興奮。 7巻でようやくイタリア方面軍の司令官になるナポレオン。ここからがヤツの出世道です。話もすごい勢いで盛り上がっていくと思うので、超期待。 あと、この漫画最高の台詞を友人と語り合ったところ、満場一致でロベスピエールの「私は童貞だ」に決定。 フランスを恐怖政治のドン底に陥れた立役者の、衝撃カミングアウト。 ○G戦場ヘブンズドア 大物作家を親に持つ少年と、大物編集長を親に持つ少年が、コンビを組んで漫画を描く話。 少女ファイトが面白かったので、作者つながりで買ってみました。 この作品も、トラウマの書き方が非常に上手い。 素晴らしい。恐ろしい。 トンデモ設定だろうが、非現実的だろうが、作品の中で一人の人物の人生が見れる。そのキャラが、十数年生きてきた手触りが感じられる。 ・・・と、思わず興奮してしまうような恐ろしい表現力です。 読んでいて顔が歪むようなトラウマの描き方をする。恐ろしい。よくこれだけ『痛い』描写ができるな、と関心することしきり。 トラウマが描けるってことは、人間の一番深い部分が描けるってことなんですよ。 と、私は思ってます。 人の性格、生き方ってのは、幼少期の体験が深く関わってきます。 キャラ立てが上手い作家というのは、そういう人物の痛みをちゃんと描写してる作家です。 逆に、怒りもせずにただただ微笑んでるようなキャラは、内面の薄っぺらさが露呈して人形のようです。 そんなわけで、たった3巻分の話で人の人生がグチャグチャになった過程と、それが救われる過程をきっつい表現で見ることができます。 うつ病の気があるやつは読め。夢があるやつは読め。 励まされるか諦めるかは知らないけど。 ○重機人間ユンボル 話題沸騰だったジャンプの打ち切り漫画。作者はシャーマンキングの人。 重機はかっこよかったけど、他の設定がどうも微妙なところを行ったり来たり。うーん、これは打ち切りも仕方なし。いっそ、重機メインにしちゃえばよかったのに。 ただ、ゲンバー大王のかっこよさは神。 世界最強軍団を有する最強の王でありながら、現場主義で常に陣頭指揮を取るその雄姿。他国に攻め入るための海底トンネルを、重機に混じって自ら削岩機を振るうその雄姿。操られていることを知りながら、「飢えに苦しむ国民たちのため」と戦うその雄姿! 超カッケー(でも、頭は悪そう) あと、壁一面に張りまくられた「働け」のポスターが最高。一枚ほしい。 ○はなまる幼稚園 幼稚園児が、保父さんに恋をするギャグ漫画。山本先生最高。 絵は可愛い。キャラ立てもいい。割と面白いし、けっこう笑える。絶賛はできないけど。 一般的な良作でしょうか。買うか借りるかは微妙なラインだけど、続きが出たら必ず読みたい。 ○とめはねっ! モンキーターンの作者が描く、書道の漫画。 この人のことだから「筆は右の先端に、手は左の後端に。よし、サイドに筆がかかるぞ!」とか「うおお、洞口にだけは負けたくねーーー!!」とか「危なかった…浜岡さんの筆捌きは全国クラスにも通用する一級品だからな…」とか言うんだべ? とか言ってたら、貸してくれた友人に殴られた。 そして、この人の作品として、主人公は大いなる素質を持った素人。また、凄い勢いと努力でメッキメキと上達していく話でしょう。 うん、面白かった。ここまで地味な題材で、面白くかけるのは恐ろしい。 ○兄妹始めました 引っ越してきたお隣さんの娘と、幼馴染になって数年。淡い恋心を抱いていた主人公の日々は、両親の再婚によって大きく変わってしまうのでした。 そう、今まで気になる異性だったあの子が、俺の妹に! …というわけで、エロゲ的展開になるんだか、正統派ラブコメで兄妹のジレンマを描いていくのかとワクワクしてたんですが……2巻になっても、なーーーーーんの進展もない。 萎えた。 昔の恋心を引きずったまま、もう10年以上も兄妹を続ける主人公。妹のことを完璧意識していて、ことあるごとに「これってデートか?」みたいな期待をします。 で、妹は柳に風。 これが、もうちょっと兄貴を異性として見てる描写があったら、話の期待も膨らむんですが……2巻まで読んで、妹が兄に示す恋愛勘定ゼロ。 …つまんねーよ。 4コマ漫画はある種、延々続いていくようなグダグダ感がウリなわけですが、本当にただ漫然と、何の進展も期待感もなくダラっと続けられると、さすがに辟易しますね。 3巻は…友人が買ったら読むかもしれないけど、友人も買わなさそう。 つーわけで、ここ最近のお勧めは、ナポレオンとG戦場ヘブンズドア。 ただし、誰でも読めそうなのは、絵柄がひたすら濃いナポレオンの方。 G戦場ヘブンズドアは、間違いなく読む人を選びそう。 私は…とりあえず、バイブル指定。 ○
by udongein
| 2007-05-10 23:02
| レビュー
|
カテゴリ
検索
リンク
ブログパーツ
以前の記事
2016年 08月 2016年 03月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 03月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 06月 2011年 05月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 06月 2009年 03月 2008年 12月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 2004年 06月 2004年 05月 2004年 04月 2004年 03月 2004年 01月 2003年 12月 2003年 11月 2003年 10月 2003年 09月 タグ
その他のジャンル
外部リンク
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||